MENU

足首の動きと筋肉

足首の動き

主な足首の動きは6つありますが、足関節と足を動かす筋肉のほとんどは2つ以上の動きに関与します。

足は26個の骨、19の大きな筋肉、多くの小さな内在筋、100以上の靭帯に構成されていてとても複雑ですが、大きな動きとしては、足首の屈曲と伸展、外反と内反、外がえしと内がえしの6つの動きがあります。

目次

位置的にみる足首の動きと筋肉

足関節と足を動かす筋肉の多くは2つ以上の動きに関与し、そのほとんどは下腿に起始部を持ちます。

足関節と足の動きに関する筋肉は、その位置と機能によってグループ分けしてしたほうが理解しやすいです。

下腿の前方にある筋肉(すねの筋肉)は足関節の背屈筋群で、下腿後方にある筋肉(ふくらはぎの筋肉)が足関節の底屈筋群です。

足を内反させる筋群のほとんどは下腿内側に、外反させる筋肉は下腿外側にあります。

足首の動き・背屈と底屈

足先を上に向けるのが足首の背屈、下に向けるのが足首の底屈で、これらの動きは足関節(距腿関節)で起こる動きです。

足首の背屈

足関節の背屈

足関節の背屈の動き

足首の背屈の動きとは、足先が脛骨に向かう動きで、下腿の前方の筋肉(すねの筋肉)が足関節を背屈させます。

足首の背屈の可動域

足首は15°~20°の背屈が可能で、膝を曲げると二関節にまたがる腓腹筋の緊張がとれ、背屈の可動域は広がります。

足首を背屈させる筋肉

足首の背屈には主に下腿前方の筋肉が関与します。

足関節の背屈筋群

足首の底屈

足関節の底屈の動き

足関節の底屈の動き

足首の底屈の動きとは、ブレーキを踏むような動き、つま先が下に向かう動きです。

足首の底屈の可動域

足首(足関節)は距腿関節とも呼ばれる蝶番関節で、この関節は脛骨と腓骨、距骨の関節です。

足関節は約50°の底屈が可能です。

足首を底屈させる筋肉

下腿の後方、ふくらはぎの筋肉が足関節を底屈させます。

大きな底屈筋は腓腹筋とヒラメ筋でこの2つの筋肉はアキレス腱となり踵骨に停止します、また足の指を屈曲させる筋肉も足関節の底屈に関与します。

足関節の底屈筋群

足首の外反と内反の動き

足首の外反と内反の動きは、足関節(距腿関節)の動きではなく厳密には距骨下関節横足根関節で起こる動きです。

足首の外反の動き

足の外反の動き

足の外反の動き

足首の外反の動きとは、つま先と足の底が外側に向かい、足の内縁で立つような動きです。

外反の可動域

距骨下関節と横足根関節では、約5~15°の外反が可能です。

足首を外反させる筋肉

足首の内反の動き

足関節の内反の動き

足関節の内反の動き

足首の内反の動きとは、つま先と足の底が内側に向かう動きです。

足首の内反の可動域

内反は足関節の動きではなく厳密には距骨下関節と横足根関節で起こる動きです。

これらは滑走関節に分類され、約20~30°の内反が可能です。

足首を内反させる筋肉

足首の外がえしと内がえしの動き

あまり聞きなれない言葉ですが、足首の動きには外がえしと内がえしというものもあります。

上記の動きや足趾の動きが複合した動きが足首の外がえし、内がえしの動きです。

外がえし

足関節(距腿関節)の背屈、距骨下関節の回外、前足部の内転が組み合わさった動き。

内がえし

足関節(距腿関節)の底屈、距骨下関節の回外、前足部の内転が組み合わさった動き。

足首は内側に倒れやすいようにできている

足首はその構造上、内側に倒れやすくできています。

体重は脛骨のみを伝わり踵骨距骨に伝わり、下腿の外側の腓骨には伝わりません。

また(くるぶし)は外果(がいか)、内果(ないか)と言い、外側と内側では高さが違います。

内果の方が外果より位置が高いのと、下腿全体の骨格の構造上、足首は内側に倒れやすくできているんですね。

このため足首の捻挫のほとんどは内反方向に生じます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA

目次