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尾てい骨ってどこ?・尾骨とも呼ばれるしっぽの名残

尾てい骨

尾てい骨ってどこ?の解説ですが、ほとんどの方は尾てい骨なんてマジマジ見たことがないと思います。

イラストとかで見てもいまいち分らんしね。

ということで、今回も骨格標本にて尾てい骨を解説したいと思います。

目次

尾てい骨

尾てい骨

後面から見た尾てい骨

尾てい骨は尾骨ともいい、背骨の土台である仙骨の下にある骨です。

尾てい骨は人体では3~5つの尾椎が融合してできた骨で、仙骨とともに尾てい骨は不規則形骨に分類されます。

脊柱の最下部の骨:尾てい骨(尾骨)

  • 日本語:尾てい骨(尾骨)
  • 英語:coccyx
  • ラテン語:coccygis

英語では俗称として尾てい骨を「tail bone」と言ったりもします。

また、恥骨結合と左右の坐骨結節、尾てい骨の菱形部は会陰と呼ばれ、分娩時に会陰切開なども施される部位です。

尾てい骨ってどこ?

尾てい骨はどこ?

というか、尾てい骨は仙骨と軟骨結合しているので仙骨と尾てい骨の境界は曖昧に見えますが、どこからどこまでが尾てい骨なのかは横から見ると分かりやすいと思います。

横から見た尾てい骨

横から見た尾てい骨

横から見ると、尾てい骨はとても薄く小さく、すぐ折れそうな危うい骨に見えますね。

尾てい骨はしっぽの名残の骨

尾てい骨は私たちが尻尾を持っていたころの名残です。

尻尾の長い猫などは多いものでは24個の尾椎があります。

骨折しやすい尾てい骨

横から見ると折れやすそうな尾てい骨ですが、実際折れやすい骨です。

尾てい骨は完全に折れることもあれば、ひびが入るようなことも日常でもよくあります。

尾てい骨の骨折はその構造上、転倒しお尻を強く打ってしまったようなときに起こりやすいんですね。

尾てい骨が作る関節

尾てい骨と仙骨が作る関節

尾てい骨と仙骨が作る関節が仙尾関節でわずかな動きがあります。

尾てい骨と仙骨の関節は仙尾関節(せんびかんせつ)と呼ばれます。

この関節は軟骨結合している半関節で、動かないように見えて若干の動きがあり、分娩時や排便時にわずかに屈曲、伸展する関節です。

尾てい骨に付着する筋肉

尾てい骨に付着する大きな筋肉はとても少なく、身体を動かす大きな筋肉としては尾てい骨に起始部を持つ大臀筋があります。

[st-kaiwa1]仙骨は西洋でも東洋でも神秘的な骨といて扱われてきましたが、尾てい骨はしっぽの名残ゆえにここにカルマ(業)が蓄積されているというような見方をする密教的な東洋思想などがあります。

まぁ、そんなことはないのですが、尾てい骨は人類の進化の果てにはなくなってしまいそうな骨ですね。
[/st-kaiwa1]

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