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腸骨(ちょうこつ)ってどこ?・骨盤の広さにも関与する大きな骨

腸骨(ちょうこつ)

骨盤を構成する腸骨ですが、骨格標本にて腸骨や腸骨に付着する筋肉などを解説したいと思います。

目次

腸骨

腸骨

腸骨(ちょうこつ)

腸骨は左右に2つあり、骨の種類として腸骨は扁平骨に分類され、内臓を保護する働きも持ちます。

寛骨の一部分の骨:腸骨

  • 日本語:腸骨
  • 英語:Iliac
  • ラテン語:Ilium


骨髄の多い腸骨

骨の中心部には骨髄がありますが、腸骨などの大きな骨ほど骨髄も多くあります。

腸骨に豊富な骨髄(こつずい)とは?

骨髄は骨の中心にある造血組織です。血液(白血球、赤血球、血小板)は骨髄で造られ、血管を通じ全身を巡ります。

酸素を運ぶ赤血球、免疫を司る白血球など、若いころは骨髄で盛んに作られますが、年齢とともにこれらを作る力が衰え老化していくんですね、私たち…。

野生動物がおいしそうに骨を食べているのも、骨自体ではなく骨を砕きこの骨髄を食べているんですね。


腸骨の触診

腸骨は診断、施術の際に目安になる部位があり、後述する上前腸骨棘や腸骨稜などが触診できます。

腸骨ってどこ?

さて、その腸骨ですが、腸骨・恥骨・坐骨を総称して寛骨と言い、左右の寛骨と仙骨・尾骨を骨盤と言います。

寛骨(恥骨・坐骨・腸骨)

恥骨・坐骨・腸骨を総称して寛骨と呼び、左右の寛骨と仙骨を骨盤と呼びます。

腸骨は寛骨の一部ですが、どこからどこまでが腸骨かというと、寛骨がつくる股関節のくぼみ(寛骨臼)から上部2/5を腸骨としています。

腸骨どこからどこまで

腸骨はどこからどこまでなのかというと、寛骨臼から上部2/5が腸骨
ということになっています。

解剖学では寛骨の寛骨臼から3つの部分に分けられています。

腸骨・恥骨・坐骨はもともとは軟骨結合している別々の骨ですが、大人になり成長すると融合して一つの骨となります。

腸骨の各部位

骨の出っ張った部分は棘(きょく)といい、腸骨には触診などの目安になる部位があります。

上前腸骨棘

上前腸骨棘(じょうぜんちょうこつきょく)は股関節の上の腸骨の出っ張った部分です。

整体などではここを目安に骨盤の歪みなどを測ったりもします。

上後腸骨棘

こちらはお尻の腸骨の出っ張り、上後腸骨棘(じょうぜんちょうこつきょく)

腸骨稜

腰まわりで触れるのが腸骨稜(ちょうこつりょう)です。

腸骨稜なども骨盤の歪みの計測や施術の際の目安になる部位です。

上記の3つの腸骨の部位は自分でも触診しやすい部分です、自分の腸骨を感じてみましょう。

腸骨が作る関節

腸骨と仙骨の関節

腸骨と仙骨の関節、仙腸関節(仙腸関節)

腸骨と仙骨の関節が仙腸関節(せんちょうかんせつ)です。

腸骨と仙骨

腸骨をはがしてみると…、生体ではこのように腸骨と仙骨が離れることは通常ではありません。

仙腸関節はわずかにずれるように動く関節ですが、ここもまた骨盤の歪みに関係する部分です。

骨盤の歪みや骨盤の開き具合にも関係する腸骨

仙腸関節は左右でわずかにずれが生じるので、この歪みが骨盤の左右前後の傾きに関与します。

腸骨はその骨盤の偏りが如実にわかる部位なのですが、腸骨が歪んでいるのではなく、仙腸関節や仙骨と腰椎の関節、また股関節や恥骨結合などが骨盤の歪みの原因です。

腸骨に付着する筋肉

腸骨には多くの筋肉が付着しています。

腸骨に付着する筋肉は主に2組、股関節を動かす筋肉、体幹を動かす腹筋群に分けられます。

腸骨に付着する股関節を動かす筋肉

腸骨に付着する股関節を動かす筋肉には、お尻の腸骨から大腿骨に付着して股関節を動かす3つの臀筋(でんきん)、腸骨から太ももの横を走行する大腿筋膜張筋(だいたいきんまくちょうきん)などがあります。

  • 腸骨筋腸腰筋
  • 大臀筋
  • 中臀筋
  • 小臀筋
  • 大腿筋膜張筋
  • 腸骨に付着する腹筋群

    3つの腹筋、外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋は腸骨と恥骨に付着し、また腰を動かす腰方形筋なども腸骨に付着します。


    [st-kaiwa1]腸骨について解説してきましたが、腸骨について理解は深まったでしょうか?

    腸骨は大きい骨で自分でも触れるし、プロポーションにも関係する部分ですから大事にしたいところですね。

    [/st-kaiwa1]

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