普段は肘(ひじ)と呼ばれますが、肘関節は「ちゅうかんせつ」と読みます。
(膝関節も「ひざ」ではなく「しつかんせつ」が正解です)
上肢の上腕骨と尺骨が作る関節が肘関節で蝶番関節に分類されます。
肘関節は動きは単純ですが大きな可動域を持った関節です。
目次
肘関節
前腕の小指側の骨が尺骨、親指側が橈骨ですが、橈骨は上腕骨とわずかにしか接しず、肘関節は上腕骨と尺骨が作る関節ともいえます。
肘関節を形成する上腕骨
肘関節を形成する上腕骨は長骨に分類され、肘関節の動きは上腕骨の上腕骨滑車と尺骨の間で生じます。
肘関節を形成する尺骨
肘関節を形成する尺骨もまた長骨に分類され、その長さが約一尺(約30㎝)のためにこの名前がついています。
肘の出っ張りは肘頭(ちゅうとう)、上腕骨ではなく尺骨のものです。
肘関節の動き
肘関節は曲げる、伸ばすといった単純な動きしかできませんが、大きな可動域を持っています。
肘関節の動きは屈曲と伸展のみで、前腕を回す動き(回外・回内)の動きは肘関節ではなく橈尺関節で生じる動きです。
肘関節の屈曲の動き
肘関節の屈曲とは肘を曲げる動きで、前腕が肩の方に近づいて上腕と前腕のなす角度が小さくなります。
肘関節は約140~150°の屈曲が可能です。
肘関節の伸展の動き
肘を伸ばすのが肘関節の伸展です。
前腕が肩から遠ざかり、上腕と前腕のなす角度は大きくなります。
肘関節は0°の伸展位まで動きますが、肘関節を完全に伸展すると尺骨の肘頭が上腕骨の肘頭窩にしっかりハマり、これ以上伸展できなくなり安定が保たれます。
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