大腿骨は太ももの骨で、人体で一番長い骨です。
大腿骨
大腿骨の大腿とは太もものコト。
解剖学では足全体は下肢(かし)、太ももは大腿、膝から下は下腿(かたい)といいます。
大腿骨は長管骨(長骨)に分類され、骨髄が豊富な骨です。
大腿骨の各部
大腿骨には各部に名称がついています。
股関節を作る大腿骨頭や大転子などは有名ですね。
大腿骨の後面には筋肉が付着する面や線が多くあります。
下肢の構造
下肢は太ももの骨、大腿骨が一本あり、その下に脛骨と腓骨が二本あり、足の先の骨があります。
腕も同じ構造で、二の腕の骨(上腕骨)が二本あり、肘から下は橈骨と尺骨の2本の骨の構造です。
このような構造だからこそ、足先や手先をねじるような器用な動きができるんですね。
大腿骨は人体で一番長く、骨髄が豊富な骨
大腿骨は人体で一番長い骨です。
骨の種類、長管骨(長骨)の内部は管状の骨幹があり、骨幹の中には骨髄が入っています。
大腿骨は長管骨という構造上、また大きいということで骨髄が豊かな骨と言えます。
骨髄は骨の中心にある造血組織です。血液(白血球、赤血球、血小板)は骨髄で造られ、血管を通じ全身を巡ります。
酸素を運ぶ赤血球、免疫を司る白血球など、若いころは骨髄で盛んに作られますが、年齢とともにこれらを作る力が衰え老化していくんですね、私たち…。
from 骨の種類:長管骨(長骨)
大腿骨が作る関節
大腿骨は骨盤と股関節、脛骨と膝関節を形成します。
大腿骨と骨盤が作る股関節
大腿骨と骨盤の関節が股関節で寛骨臼大腿関節ともいいます。
大腿骨の大きな骨頭が寛骨(骨盤)のくぼみ、寛骨臼にハマり股関節を形成します。
股関節は肩関節より深い構造で球関節の仲間の臼関節に分類されます。
大腿骨の骨頭が深く寛骨臼にはまり込んでいるので、股関節は通常では脱臼などの起きにくい安定した関節です。
大腿骨と脛骨が作る膝関節
大腿骨と脛骨が作る関節が膝関節です。
膝関節は蝶番関節に分類され、動きは単純ですが大きな可動域を持つ関節です。
大腿骨に付着する筋肉
大腿骨には股関節や膝を動かす筋肉が付着しています。
太ももの筋肉は大きく力強い筋肉が多く、大腿骨の前面に付着する大腿四頭筋(大腿直筋を除く・外側広筋・中間広筋・内側広筋)、大腿骨の後面に付着する臀筋群やハムストリングスを構成する大腿二頭筋、大腿骨の内側に付着する内転筋群などがあります。
大腿の筋肉は常に強い負担にさらされているので、太もものストレッチや固い太ももを柔らかくする方法で積極的なケアが望ましい部位です
大腿骨の前面に付着する筋肉
大腿骨の後面に付着する筋肉
大腿骨の内側に付着する筋肉
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