よく動く関節、可動関節はその構造から大きく6種類に分類されています。
6種類の可動関節をひとつひとつ解説したいと思います。
動きで分けられる3つの関節
関節は2つ以上の骨が組み合わさってできていて、良く動く関節もあれば、まったく動かない関節もあります。
まったく動かない関節を不動関節、少し動く関節を半関節、そして動きの多い関節を可動関節といいます。
可動関節
よく動く関節である可動関節はその構造から、滑走関節・顆状関節・球関節・車軸関節・蝶番関節・鞍関節の6種類に分類されます。
滑走関節
可動関節の種類、滑走関節は骨の平らな面どうしで作られた単純な関節でわずかな動きをすることができます。
手足の指の付け根の骨は短骨という立方体をした骨で、お互いの短骨が沢山の滑走関節を作っています。
顆状関節
可動関節の種類、顆状関節は顆状関節は滑走関節のように骨の平坦な面どうしが組み合わさっていますが、滑走関節のように軸を中心とした回旋の動きは生じません。
橈骨と手根骨の関節や第2/3/4/5中手指節関節などが顆状関節です。
球関節
可動関節の種類、球関節は球状の骨頭が受け手の骨の凹部にハマって、大きく自由に動ける関節です。
肩関節は球関節で特に可動性に富む関節ですが、動きが自由であるため不安定な関節とも言えます。
球関節より深くハマっている関節は球関節の仲間の臼関節で、股関節は臼関節に分類されます。
車軸関節
可動関節の種類、車軸関節は軸を中心とした回旋が可能で、片方の骨を軸として、もう片方の骨が回旋する動きがあります。
橈尺関節や第一頚椎と第二頚椎の関節が車軸関節です。
蝶番関節
可動関節の種類、蝶番関節は蝶番のように単純な動きしかできませんが、大きな可動域を持っている関節です。
膝関節や肘関節などが蝶番関節です。
可動関節の種類・鞍関節
可動関節の種類、鞍関節は「あんかんせつ」でも「くらかんせつ」と読んでも正解です。
鞍関節は母指の手根中手関節にだけみられる関節で、よく動く関節ですが回旋はできません。
[st-kaiwa1]6つの可動関節をご紹介してきましたが、動きの多いのは肩関節などの球関節で動きも複雑です。
その次が蝶番関節、車軸関節で動きは大きいですが単純な動きしかできません。
手や足に多くある滑走関節も単純ですが動きは少ない。
しかし肘から先は29個の骨で構成され、25以上の関節があります。
背骨も車軸関節である環軸関節以外の椎骨同士の関節は滑走関節に分類されるので、人体では滑走関節が一番多い可動関節だと思います。
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