人体には成人で206個の骨があり、各部の骨同士が接して数多くの関節を構成し、関節はその動きから大きく3つに分類されています。
動かない不動関節、少し動く半関節、それによく動く可動関節で可動関節は構造的に大きく6種類に分類されます。
6種類の可動関節
目次
滑走関節
滑走関節は骨の平らな面どうしで作られた単純な関節でわずかな動きをすることができます。
手足の指の付け根の骨は短骨という立方体をした骨で、お互いの短骨が沢山の滑走関節を作り、足では距骨と踵骨が作る距骨下関節、足根骨(立方骨・舟状骨)と踵骨・距骨が作る横足根関節も滑走関節です。
また、肩甲帯を構成する肩甲骨と鎖骨の肩鎖関節や鎖骨と胸骨の胸鎖関節、膝蓋骨と大腿骨の膝蓋大腿関節も滑走関節に分類され、脊柱を構成する椎骨同士の関節(椎間関節)は第一頸椎と第二頸椎の環軸関節以外は全て滑走関節に分類されます。
滑走関節の動き
滑走関節は骨の平坦な面どうしがわずかに横に動いたり回旋する動きをします。
手根骨同士の滑走関節
滑走関節を多く作っている手根骨とは8個の骨の総称で、手根骨を構成する大菱形骨・小菱形骨・舟状骨・有頭骨・有鈎骨・豆状骨・三角骨・月状骨は全て短骨で多くの滑走関節を形成しています。
足根骨同士の滑走関節
足も5つの足根骨(内側楔状骨・中間楔状骨・外側楔状骨・舟状骨・立方骨)がお互いに滑走関節を形成しています。
人体の滑走関節
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