脊柱を構成する頚椎は7つあり、上から第1頚椎~第7腰椎という構造になっています。
第一頚椎は環椎、第二頚椎は軸椎と呼ばれ、車軸関節である環軸関節を形成します。
頚椎
頚椎は第12胸椎の上に第7頸椎~第1頚椎があります。
頚椎を含む脊柱の各椎骨は不規則形骨に分類されます。
背骨全体は解剖学的には脊柱(せきちゅう)呼ばれ、脊柱は椎骨(脊椎骨)同士の間に椎間板(椎間円版)というクッションの役割をするものが挟まった構造です。
第一~第七頸椎・第一~第十二胸椎・第一~第五腰椎で背骨の数は24個になりますが、仙骨と尾てい骨をいれた脊柱の数はというと、この背骨の骨24個と仙骨の5つの融合した脊椎骨と尾骨の4個の融合した脊椎骨を合わせた33個の骨のことを言います。
脊柱を構成する骨
頚椎は略してCと記します。
頚椎は英語でCervicalなので、頚椎は略してCと書き、C7と記したら第7頚椎を指します。
頚椎を構成する椎骨と椎間板
頚椎(背骨)の一つ一つの骨を椎骨と言い、各椎骨の間にはクッションの役割を果たす椎間板があり、各椎骨の前方は椎体で、中央には脊髄が通る椎孔という穴が空いています。
頚椎は前弯している
背骨全体はまっすぐではなく、前や後ろに沿った形をしています。
体にかかるショックを吸収するため、背骨全体が生理的湾曲というカーブを描いていて、この弯曲はS字カーブとも呼ばれます。
頚椎と腰椎は前弯し、胸椎は後弯しています。
この生理的湾曲が崩れ、頚椎がまっすぐになっている状態はストレートネックとも呼ばれます。
胸椎が作る関節
頚椎は胸椎、頚椎同士と接し、関節を形成しています。
椎体同士の関節の動きはわずかなものですが、第一頚椎と第二頚椎だけは車軸関節という大きな動きのできる関節を形成しています。
椎骨同士の関節
頚椎は第12胸椎と頚椎間どうしで関節を形成しています、これらは椎間関節と呼ばれ滑走関節に分類されます。
第一頚椎と第二頚椎の関節
第一頚椎は環椎(かんつい)、第二頚椎は軸椎(じくつい)と呼ばれ、第二頚椎の軸に第一頸椎の環がはまる環軸関節を形成しています。
このような関節は車軸関節と呼ばれ、首の回旋(頸椎の回旋)はこの環軸関節で生ずる動きです。
頚椎の動き
頚椎は屈曲と伸展、側屈と回旋が可能で、その動きから戻る動きを復元といいます。
頚椎の屈曲
首を前に倒す動きが頸椎の屈曲で、一般的に頚椎の屈曲は45°可能です。
主に身体の前方の筋肉が頸椎の屈曲に関与し、大きな筋肉では左右の首筋で自分でも触れる胸鎖乳突筋の左右両側が収縮した時に頚椎を屈曲させます。
(左右どちらかの場合は、側屈と回旋に関与します)
頚椎の伸展
首を反らす動きが頸椎の伸展で、一般的に頸椎の伸展は45°可能です。
主に身体の後方の筋肉が頸椎の伸展に関与し、大きな筋肉では頭板状筋、頚板状筋が頚椎を伸展させる筋肉で、脊柱起立筋を構成する腸肋筋(頭腸肋筋・頚腸肋筋)と最長筋(頭最長筋・頚最長筋)、棘筋(頭棘筋・頚棘筋)も頸椎の伸展に関与します。
頚椎の側屈
首を左右に倒す動きは頸椎の側屈です。
一般的に頚椎は左右に35°ずつ側屈が可能です。
主に身体の側方にある筋肉が頚椎の側屈に関与し、大きな筋肉では胸鎖乳突筋、頭板状筋、頚板状筋が頚椎を側屈させる筋肉です。
また、頸椎の伸展と同じように脊柱起立筋を構成する腸肋筋(頭腸肋筋・頚腸肋筋)と最長筋(頭最長筋・頚最長筋)、棘筋(頭棘筋・頚棘筋)も頸椎の側屈に関与します。
頚椎の回旋
首を回す動きは頸椎の回旋です。
一般的に頚椎は左右に45°ずつ回旋が可能で、大きな筋肉では胸鎖乳突筋、頭板状筋、頚板状筋が頚椎を回旋させる筋肉です。
頚椎に付着する筋肉
頚椎にはとても多くの内在性の筋肉も付着しますが、大きな筋肉としては脊柱を動かす脊柱起立筋や板状筋などがあります。
頚椎に付着する筋肉
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