胸骨は肋骨、鎖骨と接し胸郭を構成します。
胸骨は大きな動きがある関節は作りませんが、胸骨の裏には胸腺があり、免疫の司令塔として重要な部位です。
目次
胸骨
胸骨は胸部前方にある骨で、肋骨は第一~第十二胸椎から胸骨まで接して胸郭を構成します。
胸骨は扁平骨に分類されます。
胸骨の各部位
胸骨は3つの部位に分けられ、それぞれ名称がついています。
胸骨柄
胸骨柄(きょうこつへい)は胸骨の上部の部分で、第一肋骨と接し、また鎖骨と接して胸鎖関節を形成します。
胸骨体
胸骨柄の下が胸骨体(きょうこつたい)です。
胸骨体には第二肋骨から第十肋骨までが付着します。
剣状突起
胸骨体の下の尖った部分が胸骨の剣状突起(けんじょうとっき)です。
胸骨の裏には胸腺がある
胸骨の裏には免疫の母・免疫の司令塔とも呼ばれている「胸腺」があり、免疫を上げるための「胸腺マッサージ」や「胸腺もみ」という施術もあり、胸骨を温める方法なども免疫活性化のために行われることもあります。
胸骨が作る関節
胸骨は肋骨と鎖骨と接し、関節を形成しています。
胸骨と肋軟骨の関節
人間の肋骨の数は12対24本で、各肋骨は胸椎横突起に接し、前方では肋軟骨となり胸骨に接します。
後面で12の胸椎の横突起と接する肋骨は胸骨に接しますが、上の7対だけが個別に胸骨に接し、次の3対は一緒になり胸骨に接し、下方の2対(浮遊肋骨)はどこにも接していません。
第一肋骨と胸骨柄の関節は胸肋軟骨結合(きょうろくなんこつけつごう)、胸骨と第二肋骨から第十肋骨の関節は胸肋関節(きょうろくかんせつ)と呼ばれます。
胸骨と鎖骨の関節
胸鎖関節は滑走関節に分類され、肩甲帯の外転と内転時、それぞれ15°前と後ろに動きます。
また、肩甲帯の挙上により45°上方に動き、下制により5°下方に動きます。
胸骨に付着する筋肉
胸骨に付着する大きな筋肉には、肩関節を動かす大胸筋や体幹を動かす腹直筋などがあります。
胸骨に付着する筋肉
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