人間の骨の数は成人では206個で、人間の肋骨の数は12対24本です。
西洋では人間の男女で肋骨の数が違うという噂、都市伝説がありますが、それは事実ではありません。
人間の肋骨の数
人間の骨の数は成人では206個でその中で、人間の肋骨の数は12対24本です。
仙骨と尾てい骨を除いた背骨の数は24個ですが、肋骨は身体の後面で12個の背骨(第1胸椎~第12胸椎)の横突起から身体の前面の胸骨までつながり、胸郭を構成しています。
扁平骨に分類される肋骨の上の7対14本だけが個別に胸骨に接し真肋(しんろく)とも呼ばれ、それ以下の肋骨は仮肋(かろく)と呼ばれます。
仮肋の上方3対6本は一緒になり胸骨に接し、下方の2対4本はどこにも接していないため下部の2対は浮遊肋骨とも呼ばれます。
人間の肋骨の数には男女差があるという都市伝説
欧米では肋骨の数には都市伝説があり、男性の方が肋骨が一本少ない?とか女性の方が肋骨が一本多い?とか言われていますが、これはあくまで都市伝説で間違いです。
肋骨の数は人間では男女平等に左右で24本です。(もしかしたら人間以外は雄雌で肋骨の数が違う生き物もいるかもしれません)
男女で肋骨の数が違うという都市伝説は、「イブはアダムの肋骨から創造された」と聖書の中の創世記にあるので、「男性(アダム)は女性(イブ)よりも肋骨の本数が少ない。」との説が出たのでしょう。
でも、中世のヨーロッパでは「くびれ」を作るためにコルセットで無理矢理に矯正していたため肋骨の位置(特に下部の浮遊肋骨)がずれてしまったこともあったようで、くびれを作るために下部の肋骨を除去する手術も実際にあったようなので、肋骨の数に男女差があった人もいたのでしょう。
肋骨の数が多いのはヘビ、しかも肋骨を広げるコトができる
肋骨の数が多いのはヘビで、ヘビの骨の数は種類によって大きく異なりますが、少なくて600個、多いものでは1200個ほどの骨があると言われ、そのほとんどが脊柱と肋骨です。
ヘビの背骨は200~400個に及ぶ脊椎骨からなり、1、2個の頸椎を除いて、ほとんどの脊椎骨には1対ずつの肋骨が接しています。
ついでに言うと、ヘビの肋骨は前面で胸椎に接していないのでとても広く広げることができ、肋骨が左右に開くことで大きな獲物を飲み込めたり、希少種(パラダイスヘビ)ですが肋骨が開くことで平べったい体になりモモンガのように飛行が可能なヘビもいます。
人間を含め、生物の体って上手くできているものです、人間の身体も進化の途中ですから、これから骨格も変わるでしょうし、不要な部位は退化して必要な部位が発達し、地球より重力が軽い環境下では身体構造自体は大きく進化していくことでしょうし、地球より重力が重い環境では背が低くなっていくことでしょう。
現在では人間が地球以外の環境下で生きることも現実味を帯びてきましたので、人間の身体の変化や進化を創造すると楽しいですね。
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