鎖骨は胸骨と肩甲骨とをつなぐ骨で人体には左右に2本の鎖骨があります。
鎖骨は扁平骨に分類され、ゆるくS字状に曲がっています。
目次
鎖骨
鎖骨は肩甲骨と肩甲帯を構成し、この2つの骨は別々に動くのではなく、一つのユニットとして動きます。
肩甲骨は上腕骨と肩関節を構成しますが、肩関節は単に鎖骨を通して胸鎖関節の位置で胸骨に接しているにすぎません。
鎖骨が作る関節
胸鎖関節では動きが大きく、肩鎖関節では動きが小さいために肩甲骨は胸郭の上を動くことができます。
鎖骨と胸骨の関節
鎖骨と胸骨の関節が胸鎖関節(きょうさかんせつ)です。
胸鎖関節は滑走関節に分類され、肩甲帯の外転と内転時、それぞれ15°前と後ろに動きます。
また肩甲帯の挙上により45°上方に動き、下制により5°下方に動きます。
鎖骨と肩甲骨の関節
鎖骨と肩甲骨の関節が肩鎖関節です。
肩鎖関節は滑走関節に分類され、肩関節や肩甲帯の動きに伴い20~30°滑りながら回旋します。
肩鎖関節は烏口鎖骨靭帯(菱形靭帯・円錐靭帯)、上肩鎖靭帯、下肩鎖靭帯により安定性が与えられていますが、この部分は不安定でしばしば損傷を受けやすい部位です。
鎖骨に付着する筋肉
大きな筋肉では鎖骨には僧帽筋や鎖骨下筋、肩関節を動かす三角筋、大胸筋、首を動かす胸鎖乳突筋などが付着します。
鎖骨に付着する筋肉
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