体幹を前方に曲げる動きは脊柱の屈曲です。
体幹の動きは脊柱全体の椎骨同士の滑走関節で起きますが、脊柱の動きは主に腰椎と頸椎で生じ、胸椎でも動きは生じますが腰椎や頸椎に比べれば非常に小さなものです。
目次
脊柱の構造
一般的にいわれる背骨というのは俗称で、解剖学的には背骨全体を脊柱、一つ一つの背骨を椎骨・脊椎骨といいます。
脊柱は土台に仙骨があり下方に尾骨(尾てい骨)があります。
仙骨の上には5つの腰椎、12の胸椎、7つの頸椎があり、それぞれが椎間関節を形成して脊柱の動きに関与し、脊柱の動きは主に腰椎と頸椎で生じます。
人体では成人の骨の数は206個、その中で一般的な背骨の数はというと全部で24個ですが、しかし脊柱の骨の数はというとこの背骨の骨24個と仙骨と尾骨(尾てい骨)の9個の骨を合わせた33個の骨のことを言います。
なぜ、仙骨と尾てい骨は2つの骨なのに9個なのかというと、仙骨と尾てい骨はあたかも一つの骨に見えますが、仙骨は5つの骨(脊椎骨)が融合し、尾てい骨は4つの脊椎骨が融合してできているからです。
脊柱の屈曲の動き
脊柱の屈曲とは脊柱全体が前方に曲がる動きで、頚椎の屈曲は頭が胸に傾く動き、腰椎の屈曲は胸部が骨盤に傾く動きを表します。
脊柱の屈曲の可動域
頚椎は一般的には45°屈曲が可能で、腰椎は80°屈曲が可能です。
脊柱を屈曲させる筋肉
脊柱の屈曲には脊柱に付着する多くの小さな筋肉も関与しますが、大きな筋肉として腰椎の屈曲には腹筋群、頚椎の屈曲には胸鎖乳突筋が関与します。
脊柱を屈曲させる筋肉・頸椎
脊柱を屈曲させる筋肉・腰椎
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