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足首を動かす、すねの筋肉

足関節の筋肉と骨格

すねの筋肉

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下腿の筋肉はその位置と働きによりグループ分けしたほうが理解しやすいでしょう。

下腿前面のすねの筋肉は足関節の背屈と足趾の伸展、下腿後面のふくらはぎの筋肉は足関節と底屈と足趾の屈曲する働きを持っています。

ここでは主に背屈の働きを持つ大きなすねの筋肉を4つ解説します。
(すねは脛とも書けますが、読めない人もいるかもしれないので今回は「すね」で統一します。)

すねの筋肉は触診しやすい

すねの筋肉の触診

すねの筋肉は触診しやすい

下腿前面のすねの筋肉脛骨腓骨の間を走行しています。

今、自分のすねを触っていただければわかりますが、弁慶の泣き所と言われる脛骨の前方には筋肉はなく、脛骨が直接触診することができると思います。

その外側にある骨が腓骨で、脛骨と腓骨の間ですねの筋肉も触診できるハズです。

大きなすねの筋肉には4つあり、前脛骨筋第三腓骨筋長趾伸筋長母趾伸筋です。
(ここでは分かりやすく解説するため、すねの側部の筋肉である長腓骨筋短腓骨筋は入れていません)

これらの筋肉は全て足関節の背屈筋であり、背屈筋群としてまとめられることもあります。

背屈の働きとともに長母趾伸筋は母趾を伸展させ、長趾伸筋は母趾以外の四指を伸展させる働きも持ちます。

また、すねの筋肉は足を内反、外反させる働きも併せ持ちます。

下腿と足の骨格

下腿の骨格

下腿と足の骨格

すねの筋肉は主に脛骨と腓骨を起始部として、下方では細い腱となり足根骨や足の指の骨などに停止します。

下腿の骨格はすねの骨である脛骨の外側に腓骨があり、後足部の骨は距骨踵骨、中足部は5つの足根骨、前足部は中足骨趾骨と続きます。

第2趾~第5趾の趾骨は、基節骨・中節骨・末節骨ですが、母趾では一本骨が少なく基節骨・末節骨の構造になっています。

すねの筋肉の拮抗筋

その筋肉の反対の働きをする筋肉は拮抗筋といい、すねの筋肉の拮抗筋はふくらはぎの筋肉です。

すねの筋肉は背屈筋群で、ふくらはぎの筋肉が底屈筋群です。

すねの筋肉が足関節を背屈させ、足趾を伸展させます。

その反対にふくらはぎにある筋肉が足関節を底屈させ、足趾を屈曲させます。

すねの筋肉の拮抗筋

すねの筋肉と反対の働きを持つ主な5つのふくらはぎの筋肉



すねの筋肉の働き

ここで解説するすねの筋肉は全て足関節を背屈させる働きを持ち、足趾の伸展と足の内反と外反に作用する筋肉もあります。

すねの筋肉の足関節の背屈

すねの筋肉の背屈

すねの筋肉の足関節の背屈

すねの筋肉の背屈とは足先が甲側に向かう動きです。

背屈の動きは足関節(距腿関節)で起こり、一般的に約15~20°の背屈が可能で、膝を曲げると二関節にまたがる腓腹筋の緊張が取れ、背屈の可動域が更に広がります。

すねの筋肉の足趾の伸展

すねの筋肉の足趾の伸展

すねの筋肉の足趾の伸展

すねの筋肉の足趾の伸展とは足の指が足の甲側に反る動きです。

長母趾伸筋が母趾を伸展させ、他の四指は長趾伸筋が伸展させます。

すねの筋肉の足の外反、および内反

足先を外側に向ける動きが足の外反で、内側に向ける動きが足の内反です。

内反と外反は厳密には足関節の動きではなく、距骨下関節横足根関節で起こる動きです。

一般的に足は約20~30°の内反、5~15°の外反が可能です。

すねの筋肉

すねの筋肉である前脛骨筋、第三腓骨筋、長趾伸筋、長母趾伸筋の機能解剖を個別に記しておきます。

一番脛骨よりのすねの筋肉

すねの筋肉、前脛骨筋

すねの筋肉、前脛骨筋

一番脛骨よりのすねの筋肉は前脛骨筋で、脛骨外側で最もよく触れられることができるすねの筋肉です。

起始部:
脛骨の外側上部2/3

停止部:
内側楔状骨の内側面と第一中足骨底

機能
足関節の背屈、足の内反

すねの下方深部の筋肉

すねの筋肉、第三腓骨筋

すねの筋肉、第三腓骨筋

すねの深部にある筋肉は第三腓骨筋です。

第三腓骨筋は下腿前方の下部の深部にあり、足の外反と足関節の背屈を補助する小さな筋肉です。

起始
腓骨の前方下部1/3

停止
第五中足骨底

機能
足関節の背屈、足の外反

足趾を動かすすねの筋肉

足趾を動かすすねの筋肉

第2~第5趾を伸展させるすねの筋肉

第2~第5趾を伸展させるすねの筋肉が長趾伸筋で、第2~第5趾を伸展、足関節の背屈、足の外反に関与します。

起始部:
腓骨頭と腓骨の前面上部2/3、脛骨の外側顆

停止部:
外側4本の足趾の中節骨と末節骨の背側面

機能
母趾以外の足趾の伸展、足関節の背屈、足の外反

母趾を動かすすねの筋肉

母趾を動かすすねの筋肉

母趾を動かすすねの筋肉は長母趾伸筋で、母趾の伸展、足関節の背屈に関与します。

起始部:
腓骨前面の内側中部

停止部:
母趾の末節骨底

機能
母趾の伸展、足関節の背屈

つりやすいすねの筋肉

すねの筋肉は足を背屈させたり指を反らせるので、慣れない動作で足や足先を使ったり、背屈や足趾の伸展に無理な力が入ったりするとつりやすい筋肉です。

ほとんどの運動やスポーツではすねの筋肉を含む下腿全体に激しい負荷がかかるので、すねの筋肉痛やすねがつるということは誰でも経験していると思います。

すねがつってしまったようなときは、自動的にでも他動的にでも足関節を極端に底屈、足趾を屈曲させると和らぎます。

機能強化

日常の動作や方向でもすねの筋肉には負担がかかるので、すねの筋肉は積極的に筋力強化するよりも、ストレッチングなどで柔軟性を回復したい部位です。

筋肉強化

すねの筋肉を強化するには、足関節を背屈させておいての「かかと歩き」が大変有効です。

また、抵抗下で足関節を背屈させるエクササイズや足の外側に体重をかけつま先を上げて歩く方法などがあります。

ストレッチング

すねの筋肉はその働きの逆の動きでストレッチングすることができます。

足関節と足趾を極端な底屈位にすればいいのですが、正座をして上体を後ろに倒し背中をつくとすねの筋肉が大変よく伸ばすことができます。

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