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手首の動きと筋肉

手首の動きと筋肉

手首の動きは手首を曲げたり反らしたりする動き、屈曲・伸展があり、親指側に手首を傾ける動きは手首の外転(橈屈)、小指側に手首を傾ける動きは内転(尺屈)といいます。

目次

4つの手首の動き

手首を構成する骨

手首(手関節)を構成する骨

手首の動きは手関節、橈骨と手根骨(舟状骨三角骨月状骨)の間で起こります。

手関節(手首)は顆状関節に分類され、屈曲と伸展、外転と内転が可能です。

手首の動きには多くの内在筋も関与しますが、大きな筋肉では手首だけを動かす筋肉や手の指を動かす筋肉などが関与します。

上肢の動きには肘関節・橈尺関節・手関節が複雑にかかわりますが、手関節の動きと間違われやすい前腕をねじる動き(回外回内の動き)は橈骨と尺骨の橈尺関節で生じる動きです。

手首の動き

手の指の動き

手首の屈曲の動きと筋肉

手首を曲げる動き

手関節の屈曲

手首を曲げる動き、手関節の屈曲とは手首が前腕の前面に向かう動きです。

手首の屈曲の動きの限界

一般的に手首は70~90°屈曲することができます。

手首を屈曲する筋肉

位置的にみると前腕前方の筋肉が手首を屈曲する筋肉で、屈筋と名称がついています。

大きな筋肉では手首だけを曲げる筋肉には3つあり、橈側手根屈筋・尺側手根屈筋・長掌筋の3つの筋肉が手関節の屈曲に関与します。

また手の指を曲げる筋肉、浅指屈筋・深指屈筋・長母指屈筋も指も曲げる働きとともに手首を曲げる動きにも関与します。

手首を曲げる筋肉


手首の伸展の動きと筋肉

手関節の伸展の動き

手関節の伸展の動き

手首を反らす動き、手首が前腕の後面に向かう動きが手首・手関節の伸展の動きです。

手首の伸展の限界

一般的に手首は65~85°の伸展が可能です。

手首を伸展させる筋肉

位置的に見ると前腕の後方にある筋肉が手首を伸展させる筋肉で、伸筋と名称がついています。

大きな筋肉では長橈側手根伸筋・短橈側手根伸筋・尺側手根伸筋が手関節の伸展に関与し、手の指を反らす(伸展させる)筋肉、短拇指伸筋・長母指伸筋・示指伸筋・指伸筋も指も反らす働きとともに手首を伸展させる動き、手首を反らす動きの補助にも関与します。

手首を反らす筋肉


手首の外転の動きと筋肉

橈屈の動き

手首の橈屈の動き

手首を親指側に傾ける動きは手関節の外転と言い、橈骨側に曲がるので手関節の橈屈(とうくつ)とも言います。

橈屈の限界

一般的に手首は12~25°橈屈が可能です。

手首を撓屈させる筋肉

大きな筋肉では位置的にみると橈骨側にある筋肉が手首の橈屈に関与します。

大きな筋肉では橈側手根屈筋・尺側手根屈筋・短橈側手根伸筋・長橈側手根伸筋・長母指外転筋が手関節の橈屈に関与します。

手首を撓屈させる筋肉


手首の内転の動きと筋肉

尺屈

手首の尺屈の動き

手首を小指側に傾ける動きは手関節の内転です。

手関節の内転は、尺骨側に曲がるので手関節の尺屈(しゃっくつ)とも言います。

尺屈の限界

一般的に手首は25~40°尺屈が可能です

手首を尺屈させる筋肉

大きな筋肉では位置的にみると尺骨側にある筋肉が手首の尺屈に関与します。

大きな筋肉では尺側手根屈筋・尺側手根伸筋などが手関節の尺屈に関与します。

手首を尺屈させる筋肉


手の指の動きと筋肉

手の指の動きは屈曲と伸展だけが可能ですが、中手指節関節だけは内在性の筋肉により外転と内転が可能です。

また母指と他の四指では別々の筋肉が指を動かします。

手の指を屈曲させる動き

手の指の屈曲の動き

手の指の屈曲の動き

手の指が手掌側に向かう動きが手の指の屈曲です。

指を屈曲する筋肉

指の屈曲には数多くの内在筋が関与しますが、大きな筋肉では浅指屈筋、深指屈筋、長母指屈筋などが指の屈曲させる筋肉です。

母指を曲げる筋肉

他の四指を曲げる筋肉


手の指を伸展する動き

手の指の伸展の動き

手の指の伸展の動き

手の指を反らす、手の指が手の甲側に向かう動きが手の指の伸展です。

指を伸展する筋肉

母指と四指では別々の筋肉が指を伸展させます。

指の伸展には数多くの内在筋が関与しますが、大きな筋肉では(総)指伸筋・示指伸筋・小指伸筋・長母指伸筋・短母指伸筋などが指を伸展する筋肉です。

母指を反らす筋肉

他の四指を反らす筋肉


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