手の指を曲げる動きは指の屈曲と言います。
母指と四指では別々の筋肉が指を屈曲させます。
目次
手の指を曲げる動き
手の指が手掌側に向かう動きが手の指の屈曲です。
手の指では屈曲と伸展だけが可能ですが、中手骨と指骨の基節骨が作る関節、中手指節関節だけは内在筋の働きにより外転と内転が可能です。
手の指の動き
指を曲げる動きの限界
母指と四指では屈曲の可動域に差があります。
母指は指骨が他の四指に比べて一本少なく、基節骨・末節骨と続きます。他の四指の指骨は基節骨・中節骨・末節骨です。
母指の手根骨と中手骨の関節(手根中手関節)は鞍関節に分類され、15~45°屈曲が可能です。
母指の中手骨と基節骨の関節(中手指節関節)では40~90°の屈曲が可能で、他の四指の中手指節関節では85~100°の屈曲が可能です。
母指の基節骨と末節骨の関節(指節間関節)では80~90°の屈曲が可能で、他の四指の基節骨と中節骨の関節(近位指節間関節・PIP関節)では90~120°の屈曲が可能です。
また四指の遠位指節間関節・DIP関節では80~90°の屈曲が可能です。
指を曲げる筋肉
指の屈曲には数多くの内在筋が関与しますが、大きな筋肉では浅指屈筋、深指屈筋、長母指屈筋などが指の屈曲させる筋肉です。
母指を曲げる筋肉
他の四指を曲げる筋肉
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